eスポーツ界が近年盛り上がりを見せているが、そんな中で伝説級の実力・実績を残した現役・元プロを紹介していく。
人を題材としているので以下のことを念頭に読んでほしい。
- 2022年3月31日時点の情報
- 大会名・ゲームタイトルは略称のものあり
- ソースや引用源のある情報を大筋としている
- 被紹介者を貶める・着色し悪目立ちさせる意図は全くない
- 格ゲー・FPSのみを紹介
- 基本的にプロとしての活動を主とする
- 収益化は一切していないページ
誤りや認識相互、誤字脱字もある。なのでそれらを承知の上で読んでほしい。
梅原大吾(ウメハラ)
基本情報
本名:梅原大吾
ゲーム:ストリートファイターシリーズ
(Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・ZERO等)
ヴァンパイア、CAPCOM VS. SNK 2、GuiltyGear etc…
生年月日:1981年5月19日(40歳)
総獲得賞金:$175,659.82
主な呼称:ウメハラ,ウメ,Daigo,The Beastスポンサー・プロ契約(過去分も含む)
Mad Catz
Redbull
HyperX
Cygames
Mildom経歴(ストリートファイターシリーズのみ)
引用:wikipedia
ストリートファイターZERO3 全国大会
優勝3回 ※団体合算
闘劇 優勝1回・準優勝2回 ※団体合算
Evolution(EVO) 優勝5回・準優勝2回
日本のプロゲーマー第一人者とするなら彼以外いないだろう。ストリートファイターシリーズを主としている格ゲーマーであり、数々の世界大会を制し世界で1番稼いだプロゲーマーとしてギネス記録認定されたこともある。
昨今では配信におけるコーチングやアナリティクスな一面が多く露出しているが、プレイヤーとしても未だ一流で、彼を師事する現役プロも多いとか。
プロゲーマーとしての前例が日本におらず、ゲームで飯を食っていけることは全く想像だにしていなかった過去もある。一時期は介護の仕事に従事したり、麻雀で生計を立てようとしたこともある位にこれまでの道のりは苦節極まるものだった。
ゲームばかりして何になるの?と周囲に嘲笑され後ろ指を差されていたことは今でも忘れられず、プロになったきっかけもスポンサードしてくれる存在が現れたことと、周囲を見返してやろうという少しばかりの反骨心も持ち合わせていたからだとか。
プロになった後はひたすらゲームを極めるために食べる・入浴・睡眠以外を限界まで削って練習したこともあったそうだ。それは体調が悪くなるまで突き詰めてしまい、最終的に精神的に蝕まれて逆にパフォーマンスが落ちたとまで語っている。ストイックすぎ。
背水の逆転劇
そして彼を語る上では避けては通れないのが、背水の逆転劇だ。
この流れで特出すべき点は何と言っても連続のブロッキング。100分の7秒(4F)以内という超絶シビアなタイミングでレバーを入力する”ブロッキング”を相手必殺技に合わせて12連発したところだろう。詳細として何とwikipediaの専用ページもある。
化け物じみた入力猶予と連続成功回数で会場中のファンを沸かせたことは記憶に新しい。
配信者として
配信は現在mildomで行われている。YoutubeやTwitchに比べると分母となる視聴者数に大きく水を開けられているプラットフォームでありながら、同時接続数が数万を超えることは珍しくなく、同サイトでは一人だけ飛びぬけた数字・安定感を誇る。
格闘ゲームの造詣が深くフレーム単位の話からキャラの特性・ゲームスピード等への言及も数多くみられる。ミクロな領域からシステマチックな部分まで言語化し解説してくれるので、格ゲーに詳しくない人にもわかりやすく楽しめる。
Eスポーツ業界人として
プロゲーマーとしての自覚は他の追随を許さない。プロとして見られる立場にあると言うことを強く認識しており、ゲーマーでありながら体づくりに励んでいるとか。
著者として執筆も数多く手掛けており、その数は既に10冊近くに上る。それらでは格ゲーのみならず、プロアスリート・勝負師としてのエッセンスが数多く記されており、業界内外問わずに読まれているとか。
更には講演にも数多く出演している。以下リンクの動画はこれからプロゲーマーを目指していく上ではとっても大事なことを話しているので、耳をかっぽじってよく聞きその上で考えてみよう。
「プロゲーマーなること」「人と違うこと・好きなことをして生きていく」「勝負に勝ち続けるには」などとても深い話が詰め込まれているので、2時間に上るこの動画は全部視聴する価値がある。後トーク力がとても高い。
スポンサードされる立場としての観点も鋭く、ゲームで飯を食うプロになる為のセルフブランディングの話は非常に為になる。(私は目指していないが)
プロゲーマー・配信者のプレイヤー側の視点と、著者・講演者のゲーム業界人として多面的な魅力はトッププロとして勝ち抜き、考え抜かれた賜物である。故に日本eスポーツ界の至宝といっても差し支えないレベルだろう。
Ta1yo
基本情報
本名:ショーン・ヘンダーソン・太陽
ゲーム:Overwatch
生年月日:2000年4月12日(21歳)
総獲得賞金:$324,678プロチーム契約(過去分も含む)
HarmoniX Gaming
Unsold Stuff Gaming Iridata
CYCLOPS athlete gaming
JUPITER(現:ZETA DIVISION)
Third Impact
San Francisco Shock経歴
引用:wikipedia
OW World Cup日本代表(’17・’18・’19)
Oceanic Summer Series:
Southeast Asia Qualifier 優勝
All Star Japan Community ’18 &’19 優勝
OW Challenge Cup ’18
Winter Offline Finals 優勝
OW Contenders ’18 S2 Pacific 準優勝
OW Contenders ’20: NA S1 優勝
(Week1・2・4)
OW League 2020: Regular Season 3位
Overwatch League ’20: Playoffs Grand Finals 優勝
元オーバーウォッチリーガーとして世界一のチーム「サンフランシスコショック」に所属していた。FPSゲーマーとして海を渡り大成功した初めての日本人。教科書に載るレベルの偉業だ。(現在はZETA DIVISIONのストリーマー。おかえりなさい!)
英語が堪能であり、ネイティブ顔負けで話している。これがリーガーになれた大きな要素であるだろう。故に世界中にフレンドがおり、韓国語も少し話せるとかで海を渡るロールモデルとなったことだ。
腕前は北米トップチームにスカウトされるだけあって最早語るまでもないだろう。今でもOWのランクマッチを回せば涼しい顔をしてTOP500に食い込み、ランク1桁・2桁の怪物、あるいは現役OWL相手にも全く引けを取らない活躍している。そして現在では、配信者として他ゲームに触れており、引退後わずか約半年でapexのマスター・valorantのイモータル到達とその実力は桁違い。故に何らかのプロとして復帰を望む声は数知れず。
魅力はFPSの腕前だけに限らないのがTa1yo氏の魅力で、幼少の頃にアメリカに在住していたこともあってユニークな感性を持つ。生涯日本育ちと違ってはっきりものを言うこともあるし、そこを配慮してオブラートに包んで話すことも散見される。
日本から世界へと羽ばたいたFPSプレイヤーとして双方の間にある壁を彼ほど理解したプレイヤーはいないだろう。
動画では如何様にして世界を相手に戦ったか、日本FPSチームが何故世界で中々結果を残せないかについて言及している。こういったノウハウを持っているのは現在唯一の日本人かもやしれない。
オーバーウォッチリーグとは
公式であるブリザード・エンターテインメント主催による大会で、4大陸×5の計20チームが参加しているeスポーツの大会である。(リーグ専用の公式サイトもある。)
誰でも参加できるオープンディビジョンから、勝ち上がり絞られ頂点にたった者たちのみが出場できるオーバーウォッチリーグ。(以下OWL)
その頂きは参加するだけに限らず、メンバーと契約・練習環境を整え、選りすぐりの精鋭たちが連携や戦術・メタ理解の為に膨大な時間と金を投資してようやく戦える。
事実何十人と契約をしていたシスコではクラブハウスなるものでチーム員皆でスクリムやランクマッチをプレイする様子が氏によって発信されていた。
一応賞金という形で還元されているものの、それだけでは一つ下のコンテンダーズでさえ大幅な赤字であること明らかになっている。単発型の世界大会をする他ゲームとは違い、シーズンを通して戦うこれらOWLがそうなることは容易に想像がつく。
例えるならメジャーリーグがピッタリだろう。莫大なマネーとコーチ・スポンサー・スタッフ等も大きく関わり、”たかがゲーム”とは言わせないマキシマムな世界だろう。
引用:OWL公式サイト
リアルスポーツ顔負けな公式サイトは詳細なSTATS、シーズン成績が列挙されており、ファンにとって垂涎モノだ。
ta1yo氏もコンテンダーズで結果を残し、最上級の同リーグに参加した一人だ。世界中からストイックなゲーマーが集まるOWLが如何に過酷・刺激的でもあり我々一般人には到底近づくこともできない領域なのかはそれらからも想像に容易い。
ときど
基本情報
本名:谷口一
ゲーム:ストリートファイターシリーズ(Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ等)
THE KING OF FIGHTERS、鉄拳 等多数
生年月日:1985年7月7日(36歳)
総獲得賞金:$98,921.45
学歴:麻布中→麻生高→東大理Ⅰ→東大工学院(中退)スポンサー・プロ契約(過去分も含む)
Mad Catz
Echo Fox
目薬 ロートZ!
QANBA
メンズ スキンケア OXY
SonyMusic
大塚食品経歴(ストリートファイターシリーズのみ)
引用:格ゲーマーwiki
闘劇 優勝2回・準優勝1回
Evolution(EVO) 優勝4回・準優勝5回
Final Round XIV -2011
優勝3回・準優勝1回・ベスト4-2回(計4タイトル)
Stunfest XI – 2011
優勝4回(計3タイトル)
CEO – 2011
優勝3回 3位1回(計4タイトル)
Shadowloo Showdown – 2011
優勝4回 4位1回(計4タイトル)
World Game Cup Cannes – 2012
優勝6回(計4タイトル)
Shadowloo Showdown – 2012
優勝・準優勝・ベスト4各2回(計6タイトル)
Treta Armageddon – 2012
優勝4回・準優勝1回(計5タイトル)
東大卒プロゲーマーとして有名な彼もまた、ストリートファイターを主戦場とする格闘プロゲーマーだ。
主戦場のストリートファイターシリーズはもちろん、様々な格ゲーに対して挑戦しておりそのキャパシティは異常。特に2011・2012のリザルトは圧巻で、アメリカやフランスのメジャー大会に複数のタイトルで参戦(5種類以上の時も)し、優勝を含む上位での成績を数多く残した。
ストリートファイターが上手い人がナンバリング違いでも活躍できる人は他にもいる。2つくらいなら同じように優勝する人もいる。がそれらとは違い、全く別のタイトルを4つ・5つ同時期に触れて世界王者になってしまう彼のゲームセンスが日本ゲーム史でも異端だろう。
彼の魅力は何と言っても底知れぬ探究心だろう。まずゲームシステムに対する理解度が異様に早いことが挙げられる。それが前述の複数タイトルにおけるプロ級の活躍の源流と言える。彼の放送では時たま現れる強力なマイナーキャラ使いが現れるが、それに対して彼は探究心全開で攻略の糸口を発見し楽しんでいる。その様相はもはや悟空。
しかし大会となると徹底した合理的戦略が目立ち、時にはバグ技やハメ技を連発し最も高い勝利法を収めている。膨大な練習量・知識も相まってウメハラに負けずとも劣らない実力を遺憾なく発揮している。
プロである以上ストイックさは必要不可欠ではあるが、それが彼の場合群を抜いている。事実日本プロゲーマーの中でもトップクラスの賞金・タイトルを獲得している。
トークも流石と言わんばかりで、非常に知的で落ち着いており良い意味で格ゲーマーらしくない。個人放送では軽快なトークでありながら、あらゆる面に配慮しじっくり考えて話している部分が見られ、そういった点でプロ意識の高さを感じる。
格闘ゲームではウメハラを初めとした数多くの世界的プレイヤーがいる中で今回ときど氏を書いたのは経歴もさることもながら、メディアの露出やいくつかの出版物を通してプロとしての知名度向上や素晴らしい人間性を考慮するにプロがプロたる姿勢を数多く見受けられたからである。
dep
基本情報
本名:Yuma Hashimoto
ゲーム:Overwatch、PUBG、Valorant
生年月日:2000年12月4日(21歳)
異名:神の子プロチーム契約(過去分も含む)
CYCLOPS athlete gaming
SCARZ
REJECT
ZETA DIVISION経歴
引用:espo-game.jp 4gamer liquipedia
Overwatch World Cup 日本代表(2018)
PUBG Nations Cup 日本代表(2019)
A.W EXTREME MASTERS Pro Invitational 2位
Valorant FIRST STRIKE 3位(2020)
VALORANT Japan All Stars Festival 1位
VCT 2021: Japan Stage 1 Masters 3位
VCT 2021: Japan Stage 2 Challengers Finals 3位
VCT 2022: Japan Stage 1 Challengers Playoffs 1位
日本FPS界において神の子と称された男。トップクラスのAIMの持ち主でフィジカルお化け。あのTa1yo氏をもってしてめっちゃ強いと言わしめる男。
昨年末からREJECTよりZETA divisionに電撃移籍したValorantの現役プロで、現在21歳と競技人生で最も脂が乗っている時期なので日本の競技シーンではしばらく彼がトップに君臨し続けること間違いなし。
そして何より、OW・PUBG・Valorantのいずれにおいても、日本トップクラスの実力を発揮している多様性は異次元。因みにFPSはデビューは小学2年生時らしい。(これが英才教育なのか…)
valoでのロールはDPSでメインピックはジェット。高速で動いては飛んでガンガンエントリーする切り込み隊長。プレイスタイルは超人的な反射神経から繰り出される高速フリックショットと、相反するような精密射撃でヘッドショットを連発する。
ジェットのウルトをこれでもかという位使いこなしており、プロ同士の試合でもボコボコと連続キルを取っている。国内トッププロは皆口を揃えて「化け物」と彼を称している。
といった感じで恐ろしいキルスピードで蹂躙し「フィジカル」で押していくプレイヤーであるが、決して他がおろそかになっているわけでもない。
それを活かすための柔軟な立ち回りやスキル・ウルトの上手さ、読み合いの上手さや連携力といった競技シーンで求められているものも十分ある。
そして前述したOWとPUBGにおいてもその尋常ならざるフィジカルは有名だった。PUBG連盟期から日本最強クラスとしてrumad氏あたりが、世界を見ればshroudやgrimmmzなんかが名をはせていた時期の頃だ。16?17歳でとんでもなく上手い奴が現れたとちょっとした話題になった。年齢制限が解除されプロシーンへと放たれた怪物がこのdep氏だった。
これだけのフィジカル系ではありながらも、人柄はとても謙虚で落ち着いている。決して驕ることなく更なる高みを目指しているようで、天才や神の子と言われている彼も陰ではメチャクチャ練習していることがZETAのチームメイトによって暴露されているのが面白い。
昨今はZETA公式選手の内側を紹介する動画が数多く投稿されているが、その中ではDep氏も数多く登場している。smashlogTVでも言っていたことなのだが意識している選手・印象に残った選手を敢えてあげることは少なく、本人曰くそこまで周囲を気にしていないと述べている。とはいえ、同じようなロールやチーム内ポジションの相手とマッチアップした時は意識しているようだ。
個人的にとっても興味深い発言としては、デュエリスト(動画内ではOWのDPS)同士のマッチアップで負け続けるとそのチームも負けたも同然と言うところだ。これってチームスポーツのエースの感覚とそっくりで、デュエリストがデュエリストたる重要なメンタリティであり、それを自覚し競り勝つことに注力しているからこその強さなのかもしれない。
直近ではVCT JPN STG1でCRのスーパーエースことMunchkinとアイスボックスでジェット対決が展開されていた。化け物じみた韓国よりの刺客ではあるが、dep氏も負けじとブレイドストームでガンガンキルを取る姿も散見され非常にエキサイトな戦いだった。最早lazや期待され加入したdepばかりが活躍しているチームではなく、TENNNやSugerZ3roの爆発力・crow氏の相当に鍛えあげられた制圧力などタレント揃いで日本最強の座を欲しいがままにしている。
個人的にもっとdep選手を知りたいし、色んなゲームを楽しんでいる様子を見たい。実はファニーな一面もあるdepさんが俺は大好きだ!そしてなんでこんなに強いのに慎ましいんだ…。カッコよすぎて彼の前では俺もただのファンボです。もっと知りたいこの人。
とはいえ現在のプロキャリアもあるので致し方がない部分だろう。いずれその日は確実に訪れるだろうから楽しみにしている。
歴代Overwatch日本代表とその後のキャリア
ここでdep氏と、前述のtaiyo氏も選ばれた歴代Overwatch日本代表について着眼してみる。
主なメンバーと代表歴 ※()内はプロ・配信者・コーチとして現所属のチーム
- StylishNoob – 2016 (ZETA DIVISION)
- XQQ – 2016 (ZETA DIVISION)
- Jasper – 2017 (フリー)
- Dep – 2018 (ZETA DIVISION)
- TEN -2019 (ZETA DIVISION)
- Ta1yo – 2017・2018・2019 (ZETA DIVISION)
StylishNoob氏はゲーム実況好きなら誰しも知っている超人気実況ゲーム配信者だし、XQQ氏は後にコーチとしてのキャリアを開いたパイオニアだ。Jasper氏もTwitchでメキメキと頭角を現し、現在では超大手配信者になった。(変顔している姿大好きです)
そしてTa1yo氏もプロキャリアを終えて(一旦休止の可能性有)、現在ストリーマーとして各種イベントに引っ張りだこだ。通訳出来てAIMがクッソ良い事から別ゲーだが某大会では出禁クラスの活躍だった…。
プロキャリアの後に配信者として大成功しているものが多い歴代日本代表達の中で、希少な現役プロなのがdep氏・TEN氏だ(二人は何と現在同じチームである)。現在日本のFPSプロシーンはapex・valoの2強状態だが、dep氏を含む様々なプロがこの後のキャリアをどう展開していくかは目が離せない。
日本FPSシーンで爆発的にプロが増えたのは紛れもなくOWの影響だ。(PUBGやCSGOにも言える) 現役時代の膨大な練習量は引退した後も十分生きているようで、彼らのプレイしているFPSは、一般人のそれとは明らかに違いとても強烈で見ていて楽しい。
laz
基本情報
本名:牛田浩二
ゲーム:CSGO,Valorant
生年月日:1995年11月26日(26歳)
総獲得賞金:$60,333プロチーム契約(過去分も含む)
Absolute
Rascal Jester Absolute
SCARZ Absolute
Absolute
Absolute JUPITER
ZETA DIVISION経歴
引用:wikipedia liquipedia
eXTREMESLAND 2017 Japan Regional Final 1位
WESG 2018 Japan 1位
WESG 2018 World Finals ベスト8
OMEN Challenger Series 2019 ベスト4
eXTREMESLAND CS:GO Asia 2019 ベスト4
WESG 2019 Japan 1位
RAGE Invitational 1位
RAGE Japan Tournament 1位
GALLERIA GLOBAL CHALLENGE 2020 1位
A.W EXTREME MASTERS Pro Invitational 1位
VCT 2021: Japan Stage 1 Masters 2位
VCT 2021: Japan Stage 3 Challengers Playoffs 1位
LIMITZ VALORANT ALL-STAR 2021 1位
VCT 2022: Japan Stage 1 Challengers Playoffs 1位
日本valorant界のスーパースターとして日本の頂点に君臨し続ける男。トッププロたる素晴らしい実力と端正な顔立ちで圧倒的人気を誇る。チームはdep氏と同じZETA DIVISION。
かつてカウンターストライクで3年間国内無敗というキチガイじみたチームのリーダーだったことからも現在の活躍は納得がいく。日本の大会において19大会連続無敗記録。
CSGO出身は強い……マジヤバい人ばかり。そして彼のプレイを見ているととても簡単そうにキルしている。彼の落ち着いた言動によるところもあるが、あまりにも簡単そうでNPCを相手にしているのかと疑うレベルだ。
と思ったがこのプリエイムの解説動画を観て、やはりプロのゲームに対する造詣は深いなと感じた。なによりvalorantってピークひとつでこんなにも種類があるのは驚きだ。smashlogTVはvaloプロやコーチ陣のあらゆる解説が上げられているので、腕を磨きたいプレイヤーは必見。
2022年3月現在26歳とFPSプロでは峠を越えたくらいの年齢ではあるものの、まだまだ衰えぬその腕には期待したい。ちょっと前のベルリンでの世界大会では日本valo勢が振るわなかったが、laz率いるチームは昨今さらにが強くなったので世界大会上位獲得を切に願う。これでこの先も全く通用しないと、日本のFPSはしばらく日の目を浴びることがないのではと思うくらいに過去最強クラスだと思う。
CSGO (Counter-Strike: Global Offensive)とは
laz氏が日本最強として君臨し続けたCSGOについて深掘りしてみよう。
世界中で大人気のeスポーツFPSであり、莫大な賞金・超豪華スポンサードで有名だ。ゲーム性はサドンアタック・スペシャルフォース・AVAによく似ている。(サドンのデザート2が今でも遊べて私は歓喜)
古風な爆破戦がメインで、昨今のアビリティ・ウルト系FPSとは違って一見地味だが質実剛健な作りをしている。爆弾設置・解除の駆け引きは勿論、今遊ぶと一周回ってそのシンプル性が奥深い。
ただし、ストッピングとリコイルがとてつもなく難しくFPS初心者・キーマウス初心者は絶対やらないほうがいい。めっちゃ難しい。
そんなCSGOだがレジェンド級FPSプロプレイヤーもかつてはGO出身でしたって人がかなりいる。まさに現代FPSの源流。
ストイックなゲーム性、トップクラスのハイレベルな戦いとプロキャリアとして盤石な基盤があった本作は名作といっても過言ではない。もっともかなり近い挙動をしているValorantにかなりの数が移行してしまっているけどな!!
wokka
基本情報
本名:Yudai Ichise
ゲーム: Rainbow Six Siege
生年月日:1997年7月10日(25歳)
総獲得賞金:39,879プロチーム契約(過去分も含む)
One Step Ahead
野良連合経歴
引用:liquipedia
R6 Pro League Year 2 S3 Asia Pacific: Japan 優勝
R6 Pro League Season 7 Asia Pacific: Japan 優勝
Six Masters 2018 2位
Six Invitational 2019 ベスト4
R6 Pro League Season 8 Asia Pacific 優勝
R6 Pro League Season 8 Finals ベスト4
Esports Awards Play of the Month MVP (日本人初・唯一)
プロチーム野良連合のエースにしてリーダーとして、世界大会ベスト4を2回獲得した。これはFPSの世界大会に出場したオールジャパンにおける最高位である。
そして全世界のeスポーツプロが対象の月間MVPを獲得。日本人初で2022年現在唯一。我々が生きているうちに、これを受賞できる日本人はもう現れないのであろうかという偉業。
世界を勝ち抜いた野良連合のメンバーは、スカウトされたwokka氏が前身のOne Step Aheadのメンバー全員の加入を条件にし、それが実現した形である。
そんな彼だがそのキャリアの最後は悲しい結末であった。
- プロとして長時間の練習(サラリーマンの労働時間と比にならないレベル)
- 金銭面(チームメンバー含めて)が苦しく、時間を割いて動画投稿によって何とか工面
- 動画投稿からくる練習時間不足によるパフォーマンス不足を実感
- 将来のキャリアが不安
プロとして食っていくにはお金・時間周りが厳しく心身ともにボロボロになっていたのだろう。
これ程の至宝級プレイヤーがこうも苦しむのが、日本のプロゲーマーの現状です。
別の国……EUや北米圏などの資金が潤沢で体制がしっかりしているところであれば、今もスーパースターとして君臨していたことが予想されるに非常に残念。
この問題は現REJECTのヤマトン氏もかつて同じ問題に直面し、選手だけでは無理があると語っていた。つまり長きにわたって日本のeスポーツ選手が結果を残せていないのは金銭・体制面であることが如実であろう。最も昨今は超大手企業のスポンサードも見られており、選手として専念できる環境がようやく日本にも整ってきたなという感じがする。
例えばwokka氏がストリーマーとして所属しているCrazy Raccoonやdep氏・laz氏が活動しているZETA DIVISIONはスポンサードの企業にビッグネームが連なっている。
結果としてValorantの全日本大会ではこの両チームが大活躍しているところをみるとメンタリティな部分も大事ではあるが、やはりスポーツである以上お金は大事なんだなと感じる。
キャリアを諦め支援し盛り上げる側となったwokka氏の為にも、日本FPS界は更なる成長を遂げて欲しいものだ。
aMSa
基本情報
本名:近本 昌也
ゲーム: 大乱闘スマッシュブラザーズDX
大乱闘スマッシュブラザーズWiiU
生年月日:1991年10月27日(30歳)プロチーム契約(過去分も含む)
VGBootCamp
RedBull経歴
引用:レッドブル公式・格ゲープレイヤーwiki
apex 2014 9位
SSB Invitational 3位
apex 2015 5位
Smash Summit5 2015 9位
EVO2017 17位
世界ランキング 8位 (2019年夏)
Genesis6 4位
Smash Summit 12 5位
日本人初プロスマブラー。歴代で最も競技性の高いDXの世界において世界ランク8位を獲得した過去を持ち、2022年3月現在未だ現役でSPの解説者でもある。
スマブラDXは随分古いタイトルであるが世界を見れば人気は健在で、現在も様々な研究やコンボの発見があるとか。しかし日本で見ると、プレイ人口は少なくレベルの高い練習相手に困ることが容易に想像できる。
そんな中彼は日本のコミュニティを引っ張り、世界に単身で乗り込み、ヨッシーという参考対象の非常に少ないマイナーキャラながらも大舞台で活躍してるというのだから驚きだ。
DXは超ハイスピードかつ非常にシビアな操作を要求されるゲームなので、プロレベルまでそれを会得するというのは難儀極まりないのだ。それでいて自キャラの教材となるトッププロがほぼいないヨッシーでここまでの結果を残したということは、独学でここまで来たと言って差し支えないだろう。
かつてのスマブラDX界隈は五神とよばれる絶対的な存在がおり、メジャー大会では彼らがほぼ全てと言っていいほど上位を独占していた。彼らに土をつけることはそれだけでも大きなニュースになっており、それが出来るのは神殺しと言われたLeffenくらいとされていた。
だがしかしそれを実現したひとりに、TierはせいぜいBランクとされているヨッシー使いの日本人”amsa”だったということでMew2king討伐の瞬間は皆熱狂したはずだ。
最近増え続けているプロスマブラーの先駆者であり、国内では競技としてほぼ認知されていないオフラインゲームのスマブラDXで海を渡り活躍をしたことを踏まえると歴史に名を刻んだといっても良いのではないだろうか。
五神と神殺し
2009~2015年と長きに渡りメジャー大会を制圧してきたスマブラ五神(Five Gods)について深堀りしていこう。(ここからは私の完全な趣味の記事。)
- PPMD (Evil Geniuses)
- Hungrybox (Team Liquid)
- Armada (Alliance)
- Mango (Cloud9)
- Mew2king (Empire Arcadia)
名前は写真左から順で、()内は所属経験のあるチームだ。チームの時点で分かる人もいるくらいにビッグネーム揃いだ。彼らの強さが突出しすぎて対五神で勝利を収めたプレイヤーの専用ページが有るほどだ。そんな彼ら最も対抗し名を挙げたのが神殺しの異名を持つLeffenであり彼も偉大なプレイヤーなので合わせて紹介していく。
Mango
2013・2014年のEVO王者であり五神最強の呼び声もある。使用キャラはフォックス・ファルコと遊撃隊をメインに扱うので他のプロと被りがち。それらと一線を画すのは尋常ならざる攻めの姿勢。
遊撃隊のキャラは操作難易度が非常に高い上に落下速度が早く、一度被弾するとコンボの餌食になることもしばしばなハイリスク・ハイリターンなキャラだ。それらのそういった面を繊細かつ超人的な速さで操り、瞬時に多様な判断を行いながら人外クラスのリフ絶を絡めてアグレッシブに攻めていく様相は旋律さえ覚える。
プロが皆口にするのは彼の敗者側からの驚異的な復活だと。加えて爆発力も兼ね備えており、一度勢いに乗り出すと相手がプロであっても連続でバーストしてストック差を生み出すことも多く勢いそのままに押し切ってしまう試合は華やかだ。
Armada
正確無比な間合い取りは銀河一とも形容されるのが堅牢な守りを見せるarmada。メインキャラはピーチ。遊撃隊・マルスやファルコンの多いプロの中では少し珍しいピック。何ならピーチがキャラランク上位にずっと君臨しているのは彼の影響なのかもしれない。
動画では対Mango戦。大根や浮遊といったピーチ唯一無二の特性を活かし確実に追い詰めていく。間合い管理のプロであり、対遊撃相手をすることが多いことから下スマッシュでガッツリとダメージを稼ぐ様子は浴びるほど見られる。
Hungrybox
世界最高のプリン使いで、余りにも広くそして硬いディフェンスから”対空ウォール・マリア”の異名をもつ。そしてフロリダ大学で工学を学ぶなど知的な一面を持っており、超合理的で一見地味な戦いではあるが高い勝率を誇っているところはときど氏に近いものを感じる。実際二人は交流もあり近いものを感じていることは間違いないようだ。
合理的過ぎる戦いに同じプロから批判されたり、大会では観客からヒール扱いをされることもある。とはいえウルトラハイリスクな”眠る”の決定率がプロの中でも群を抜いておりエキサイトな場面も数多く見られる。
PPMD
最強のMangoに幾度となく立ちはだかり時として栄冠を勝ち取っていた彼も”最強”のひとりだろう。心理的な面に重きをおき、徹底して対人の研究を行っており、時折みせる完全無欠な試合運びは彼の真骨頂だろう。
ファルコメインで相手を横に縦にと揺さぶる動きは鮮やかで見るものを魅了させる。メジャー大会での出場回数は五神の中でも控えめであったが、ひとたび出場すれば最高のパフォーマンスを発揮する
長期にわたるスランプそして“うつ病”の発症など辛い時期も多く経験したのがPPMD。人の強さと弱さにひたすら向き合いもがき苦しんだ彼の復活劇には多くの人が涙したはずだ。
Mew2king
通称ロボットとされる彼はキャラや技のフレームへの理解、そしてシステム面への深い造詣をバックグラウンドに緻密かつ大胆に攻めるプレイヤー。DXのみならず64でも強豪であったために彼をレジェンドと呼ぶプロスマブラーは数知れず。
彼の提唱するキャラランクはプロであっても大変参考になるようで、大会リザルトを見ても間違いはないようだ。DXはキャラ差が酷く彼の言うところのHigh Tierが頑張って成績を残せる限界だろう。ただTierが全てではないことは彼もよく理解しているはずだ。
その最たる例として敢えて上げるならやはりここはaMSa vs Mew2king戦だろう。先程のキャラランクを踏まえて是非とも最初から最後まで観て欲しい。マジ革命だからこれ。
最近ではSPのキャラランクを提唱したりとまだまだ彼のスマブラ界における影響力は衰えを知らない。
Leffen
この五神を最も苦しめ、そして全て討伐したことで名を挙げたのは”神殺し“の名を持つLeffen。2015年から現在に至るまで超大手プロチームのTSMに所属している。
人には理論値の動きが不可能とされているフォックスをこれでもかというくらい滑らかかつ高速に扱う様は世界最強フォックス使いと言っても差し支えないレベルだ。ハイスピードで超高火力を連発するアグレッシブなプレイスタイルはスーパースターの名に偽りなしと言ったところだ。
そして何より突出すべき点は世界で最も美しい”崖絶”の使い手だ。崖絶はスマブラのステージ端から復帰する際の無敵時間中に高速で台上に戻る難易度ウルトラCなテクニックのひとつ。これは崖捕まり→落下→ジャンプ→絶空(空中斜め下緊急回避)を高速に行うものであり、失敗すると落下死する非常にリスクの高いものであり実戦向きではないため魅せプ用とされていた。
だがleffenはそれを大会中に何度も決めており、スマブラDXのプロシーンに新しい息吹を吹き込んだ稀有な存在だ。
もちろん失敗する場面も多く、それらを含めて試合を投げる場面も多くありプロとしての意識が欠如しているとも言われていた。トキシックな言動も含めてアンチが非常に多いことでも界隈では有名。がルックスと華やかなプレイも相まってファンが多いことは何とも皮肉めいた話だ。(現在はかなり丸くなっている)
総評
他にもレースゲームやカード、MOBAの領域にもプロがおり偉大なる功績を残しているだけにそれらも調べて加筆していきたいところ。