攻略

【遊戯王】05環境風除去ガジェから現代ガジェットデッキへ改良した【マスターデュエル】

マスターデュエルにて、思い入れのあるガジェットを使ってみたが何故か弱い。

昔の構成のまんま使ってるからだからか、展開力・火力・制圧力どれをとってもイマイチだった。

15年以上遊戯王の環境から離れてしまっていた私が、現代遊戯王に飛び込むために試行錯誤してガジェットデッキを熟成させていった過程を書き記すので、同じ境遇の人は参考になるかもしれない。

とりあえず構築したデッキ

05年環境の「未来オーバー」+「ガジェット」構成だ。形で言えば除去ガジェ?に該当するのかな。

当時ガジェットは応募者全員サービスのリミテッドエディションからしか手に入らない上に、未来融合・オーバーロードが出たてで入手が出来ず人が使ってるところしか拝めなかったので憧れて作った。

ガジェットでリソースを切らさず召喚し続け、地割れ・地砕きでの破壊、強制転移による交換で盤面での火力不足を補いつつ、サイドラを絡めたフォートレスを軸に戦っていくタイプにしてみた。

勿論今の環境で通じるわけもなく、相手の大量展開する上級モンスターに太刀打ち出来なかった。速度もドローソースが手札抹殺・デコイチのみで鈍足感が否めなかった。長期戦では活路があると言えば聞こえはいいが、ダラダラ戦うだけで、肝心のモンスター破壊魔法も耐性・効果無効が当たり前の環境では簡単にはいかず、遅い・弱い・少ないと悲惨たるものだった。(せめて血の代償が使えれば…)

展開力と対面力の強化

強欲と金満の壺

まずは回転力の遅さを補うためにドローソースを探した。

どうやらこの「強欲と金満の壺」というのが現代の強欲な壺のようだ。しかしこの時、EXデッキは5枚だったので強引にEXデッキを傘増ししてドローソースを一旦確保。

これら融合モンスターを選んだ理由は、”数合わせ”にしかならない。EXデッキを何だと思っているのだこの時の私は。

Ai打ち

とりあえず多少は回るようになったが、それでも出したモンスターの火力がしょぼい。メインモンスターがガジェットだしな。それを補う地割れ・地砕きも耐性持ちにあっさりと無効にされるのでどうにか手持ちで解決できるカードを探した。

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分と相手のモンスター同士が戦闘を行うダメージ計算時に発動できる。その自分のモンスターの攻撃力はそのダメージ計算時のみ、その相手モンスターの攻撃力と同じになり、そのダメージステップ終了時にその戦闘で破壊されたモンスターのコントローラーはその元々の攻撃力分のダメージを受ける。②:自分の「@イグニスター」モンスターが戦闘で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=14860&request_locale=ja

答えはこの「Ai打ち」。効果の対象は自身のモンスター且相手のモンスターの破壊はあくまで戦闘扱いと出来るので、現代の環境とガジェットとの相性はピッタリであった。このカード本当に使える……。(冒頭のデッキ一覧はAi打ち投入直後)

自身のモンスターを失うのは惜しいが、そもそも対面での有利が取れないor破壊耐性持ち相手では自分だけ生き残ろうなんてムシのいい話だ。であれば、LPの上での有利だけでも取れるコイツは優秀。VC:たらこ唇

速攻魔法なので、ターンを選ばず使える点も非常に優秀だ。もっとも速攻魔法をセットしたターンに使おうとしてた私は、「なんで使えねーんだよ!!バグか!?」なんて大声で恥ずかしい一面を晒してしまったわけだが…。

如何にリアルOCGでガバガバルールで遊んでたかを思い知らされた一面だ。個人的にOCGの前にマスターデュエルで遊ぶと、裁定や発動タイミング等の細かい仕様も網羅できるので、ゲームで麻雀を覚えると同じくオススメ。

話は若干逸れたが、このAi打ちは現代遊戯王だからこその使いやすさがある上に、レアリティがNなのでマスターデュエル始めたての人はとりあえず採用してみるのも有。

エクシーズ2種を採用

先ほどの項とほぼ類似してしまう点だが、結局Ai打ち頼みでは安定しないので、もう少し打点を上げる策を模索した。

毛嫌いしていた黒いカードだが、展開力が凄まじいとのことなので、レベル×2の2体を投入。シンクロで面倒な印象からエクシーズも敬遠してたが、チューナーがいらない分こちらの方が簡単だった。

ホープ君は2500打点とデーモンの召喚ばりに高いくせに、攻撃の無力化を搭載している優秀なモンスターで、昭和生まれのデュエリストは気絶しそうな強さだろう。

カチコチドラゴン君は数合わせ。今にして思えば、打点がサイドラと同じで趣旨から若干ずれている気がするが、素材のガジェットのまま2体で攻撃するよりは若干優秀と言えるな。ビジュアルがモンハンくさいのが気になるところ…

友人からのアドバイスで大幅な進化

ここからはマスターデュエルで現環境についての知識を有するフォロワーと通話しながら構築を進めた。少年時代を思い出すような時間で楽しい…

ゴールドガジェット・シルバーガジェット

召喚・特殊召喚の成功をトリガーに、手札のガジェットを特殊召喚できるガジェット。

自身の効果で自身は呼ぶ出せない・ターン1制限の効果だが、勿論3色ガジェットとのシナジーは凄まじく、爆発力・安定感共に大幅な改善が出来た。

こんな公式によるガジェット強化カードが追加されていることを知らなかったのは非常にもったいなかった。やはり無知は罪。

もうゴールドガジェットに至っては、エアーマンと同じ打点で私まで気絶しそうな位に強い。

プラチナガジェット

ガジェットの展開力が前述2体で増強出来たので、リンクモンスターのプラチナガジェットも採用。ガジェット2体等のレベル4を並べるだけで簡単に出せる。

打点はほぼ据え置きだが、破壊された場合にデッキからガジェットを特殊召喚できるので壁として優秀。メインフェイズで使える手札のガジェットを特殊召喚できる効果もあるので、手札にガジェットさえあればいい感じのアドになる。

3色も勿論いいが、その間にゴールド・プラチナを挟めれば大量展開が望める。ただ、こいつは展開した後の盤面での制圧力は素のガジェットと差はない。

ギアギガント X

プラチナガジェットと召喚過程こそ似てるが、こちらは打点が2300と高く、好きなガジェットをサーチ出来るので、柔軟性は高い。

イラストからも明らかにガジェットを意識したイラストからもわかるが、エクシーズ環境にて久しぶりに強化を受けたとあってガジェットファンは大喜びしたとか。

深掘りしてみると、このギアギガントXの登場でガジェットの全盛期が来たらしい。それまでは除去ガジェ・パキケガジェ時代から、マシンナーズの登場等スポットが当たる場面はあったが、このカードが最も強化された瞬間らしいぞ。

その時の感動は、遊戯王から離れていたのでわからないが、今使っても強いのでここは公式の狙いに乗っかっておく。

古代の機械巨竜

相変わらず上級モンスターがキメラテック2種しかいなかったので、こいつを1枚投入。フィニッシャーとしては悪くないが、やはり時代の波に遅れているのは明白。

マシンナーズでもいいかなと迷ったが、そもそも今は巨竜自体抜いている。必要に応じて1体入れていいかも。この後紹介するとあるカードとのシナジーは悪くなかったし活路自体はいくらでもある。

ただやはり、手札で上級が腐るのが大嫌いなので、出来ればあまり入れたくない。

関節となるカードの見直し

タレントが揃ってきたことだし一旦デッキの関節となるカードを見直した。

灰流うららは相手の行動を柔軟に妨害出来るし、増殖するGは現特殊召喚環境にぶっ刺さるので手札を爆盛出来る。

手札があれば有利なのは火を見るよりも明らか。それはこのデッキであっても同じであらゆるルートを構築できるので2積みでもいいかもと迷っている。

ライトニング・ストームは限定的な場面ながら、ノーコストでサンボルor羽箒と同じ効果を発揮できるので、先行で盤面に大量展開された場合にもワンチャン一発で全滅させられる。

パジェストは除去と墓地誘発によるトークン生成など基本スペックが優秀。

この辺りでシールドクラッシュは勿論、地砕きも等もクビにした。段々無駄をそぎ落としていくデッキ構築のこの時間は忘れていたかつての楽しいひと時そのものであった。

「弩級」エクシーズ

せっかく盤面にガジェットを揃えていく施策を施していったので、巨竜ではなくもっと強大なフィニッシャーが欲しいところだ。

ということで、弩級戦艦を採用。機械族ということもあるが、強力なバーン・耐性持ちへと進化していくテーマだ。特にグスタフの2000バーンがエグい。

スペリオル・ドーラは強力な耐性持ちなので、先行で出せるときはとりあえず置いている。ただ、3200打点でも割と殴り合いで負けることがあるあたりに、遊戯王の強烈なインフレを感じる。

リクルーターとエクシーズ素材

特殊召喚条件が3色ガジェットとマッチしているデリックを採用。これを上手く2体並べられれば、一発でグスタフに繋げられる。

そして緊急ダイヤの採用でデッキから強引に特殊召喚することが出来る。最初は「古代の機械巨竜」を緊急ダイヤで引っ張ってきたが、守備表示での特殊召喚とアンティークのテーマ性とはアンマッチな効果なので、レベル10のデリックレーンの方がいいじゃん!てことで採用に至ったのだ。

ちなみに緊急ダイヤは、勿論ガジェットも同時に特殊召喚できるありえん・たまらん強さなので、後攻で使用すれば展開力が凄まじい。またしても、近代遊戯王はなんてカードパワーなんだ……と鳥肌さえ覚える効果だ。

ガジェットの召喚機会を増やすカード

エクシーズへのルートを増やすためにアイアンコールも採用。効果を無効化した状態の特殊召喚であるが、ゴールド・シルバーガジェットのターン1効果はどうせ腐る場面もあるのでさして気にならない。

アイアンコールで引っ張ってきて、プラチナ・ギアギガに繋げることも容易。

後は、忘れられない血の代償の刺激を求めて召喚権増加2種も採用。2重召喚は発動要件がなく安定感から扱いやすいが、やはり爆発力こそ魅力のガジェットデッキにはサモンチェーンを決めていきたいところだ。

サモンチェーンはチェーン3以上のみ発動可能と一見高そうな壁だが、3色ガジェット+デリックなど簡単にチェーンを繋げられるので案外腐りにくい。むしろ二重召喚が中途半端と感じているので、この辺りは使いこんで調節していく方針。

最終形

これだけメスをいれたからか、原形からかなり変化した。例えば、3色ガジェットは2枚積み(いわゆる2ガジェ)にしてサイドラ・キメラテック系も削った。目的がガジェットを懐かしむではなく、勝てるに少しづつ配分が寄ってきたからやむなし。

スピード感のない未来融合は抜き、墓地肥やしとして代わりにカードガンナーを、EXデッキからキメラテック自体減らした。とはいえ長期戦になった際の大量の素材をオーバーロード・フュージョン→万に近いキメラテックの融合召喚は豪快で気持ち良いので、よっぽど浮くか、シンクロも投入する日が来るまでは一旦現役のしとくつもり。

最終形はこのような形。レシピ詳細は以下。

  • グリーン・ガジェット  ×2
  • レッド・ガジェット  ×2
  • イエロー・ガジェット  ×2
  • ゴールド・ガジェット  ×3
  • シルバー・ガジェット  ×3
  • サイバー・ドラゴン  ×2
  • 重機貨列車デリックレーン  ×3
  • カードガンナー  ×1
  • 灰流うらら ×1
  • 増殖するG ×1
  • サンダー・ボルト  ×1
  • 死者蘇生  ×1
  • 強制転移    ×1
  • オーバーロード・フュージョン  ×1
  • 二重召喚  ×1
  • アイアン・コール  ×1
  • 強欲で金満な壺  ×2
  • ライトニング・ストーム  ×1
  • リミッター解除  ×2
  • サモンチェーン  ×1
  • 緊急ダイヤ  ×2
  • Ai打ち  ×2
  • 激流葬  ×1
  • パージェストマ・ディノミスクス ×2
  • 起動砲塁 パワー・ホールド  ×2
  • キメラテック・フォートレス・ドラゴン  ×2
  • キメラテック・オーバー・ドラゴン    ×1
  • ギアギガントX              ×2
  • 重装甲列車アイアン・ヴォルフ       ×2
  • No.27 弩級戦艦-ドレッドノイド      ×2
  • No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ ×2
  • 超弩級砲塔列車グスタフ・マックス  ×1
  • 超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ ×1
  • プラチナ・ガジェット  ×2

基本形としてガジェットをブン回して、デリックやリンクモンスターを駆使してドレッドノイド→ドーラorグスタフで占める形にしている。

後半になれば、キメラテックで超級火力を出しつつぶん殴るスタイルを採用。とはいえ、圧倒的無効・耐性持ちのモンスターがいないので、苦しくなってきたらシンクロや更に強力なエクシーズモンスターの採用が必要かも。そうなるとサイドラは多分クビになりそう。

あとは音響ガジェにするともっと強いらしいので、ペンデュラムを勉強する気力があればチャレンジしてみたい。

振り返り

こうして過程を振り返ってみると、ほとんどが首になったカードばかりだ。

05環境だと、通常召喚で殴りあう低速な環境だったので、除去やパキケファロで十分だったろうが、やはり特殊召喚全開環境では厳しいばかりだ。わかっていたことだがな。

とはいえ思い出のガジェットでOCGで大人になってリミテッドエディション版を集めたりするくらい好きなので、触れることが出来てとっても楽しいひと時だった。

後個人的に、環境デッキのレシピを丸パクリせずに自分で少しずつ熟成させていく感じはOCG感があって楽しい。最初は持ち合わせのカードでやりくりする感じも、田舎で金のないキッズ時代と近しい感覚だっただけにノスタルジーさえ感じた。

後はゲーム内ジェムがもっとあればサイカリエアゴーズとか組んで遊びたいから誰か相手してほしいな……。だめならせめて、ドグマブレードの記事を読んでからブラウザバックしてほしい。

以上。