ゲームバランスがシリーズ屈指の不安定さを誇るスパロボF完結編。無印Fの総評を書いたので完結編も好き勝手書いていきます。
尚、今回も対象としてはスパロボシリーズ既プレイの方やシュミレーションRPGが好きな方向けです。
概要
旧シリーズ・DCシリーズ最後の作品で2分割された後編にあたる作品で、Fでは出てこなかった目玉ロボットが満を持して登場するもの。Fと完結版をベースに第2次・第3次がリメイクであるが、その評価たるや散々なものであった為、ある種諸悪の根源ともいえる強烈な作品。
筆者のやりこみ度
前記事でも書きましたがF・F完を通して4,5周プレイしています。完結編からのスタートだけですと、3周くらい遊んでます。
隠しキャラのフラグ立てや資金・パーツの関係で無印Fから遊ぶ方が良いですが、完結編からも十分楽しめる内容になってます。むしろ煩わしい前半のFをすっ飛ばしてしまうのもアリかと思います。
評価点
参戦作品の豊かさ
これも無印で書きましたが、完結編にてイデオンやガンバスターが遂に登場します。加えてグランゾンや各種作品終盤に出てくるロボットが目白押しですので、ユニットやパイロットの選択肢も必然的に増えてワクワクしてきます。
全体攻撃による爽快感が得られる
ロボットが強力なものになると同時に武器も強くなりますが、その中でもとりわけ全体攻撃であるMAP兵器も続々と使えるようになり、一撃で大量の敵を葬ることが可能になりました。それは無印Fに比べてテンポを速くすることも可能ということでもあります。
問題点
シリーズ屈指の不安定な難易度
各部の調整不足が甘いからか昨今のスパロボでは考えられないレベルで難易度が不安定です。前情報無しでプレイするとかなり厳しい戦いを強いられます。例えば敵量産型ユニットが自軍のエース級よりも速い・硬いことに加えて、被弾=即死が基本の敵火力です。
また敵も2回行動を可能にするパイロットの出現によって射程や移動範囲の管理がFよりも難解になります。その射程範囲ですが敵ユニットの中にはとんてもない距離を攻撃できるものもあることから一方的にタコ殴りにされてしまうこともしばしば。
限定的ですが敵パイロットも精神コマンド(RPGでいう魔法)を連発する場面もありますので初見だと全滅!ということも往々にしてあるでしょう。
これだけだと難しいだけでは?と思われますが、味方にも不安定さが表れていて、ダメージカンスト+射程ほぼ無限のMAP兵器持ちのロボットが出てきたり、プリウスの様な燃費でクソ高い火力が出せるロボットが登場します。
またここでは割愛しますが遊び方次第では同じユニットで1ターンに4回も5回もMAP兵器を撃ったりと歪んだ遊び方もできることが今でも根強いファンがいる要因でもありそうです。ですのでこの不安定さも人によっては楽しさに変えられることから一概に問題点ともいえない側面でしょう。
戦闘スキップがない
これはFでも完結編でも同じです。相変わらずというかロード時間の長さも相まって鈍いことまあこの上ないです。
しかし前述した通りMAP兵器による攻撃で多少緩和させられるかな?というのが完結編の印象です。
パイロット・ユニット毎の差が酷い
これもFの記事で書きましたが、事完結編においては更に差は深まります。特に後半宇宙MAPばかりなので地形適応が芳しくないユニットはFでエースだったとしても火力不足で2軍落ちも十分ありえます。
これでもかという程にインフレしたロボット乗りの敵軍には一般兵であっても全く攻撃当たらないということもザラで、必中・集中持ちかニュータイプ等の特殊技能を有してないと点で役に立ちません。またスーパーロボット系は運動性が低く必中を使わなければ話になりません。
上記のように敵一般兵ユニットが自軍最強クラスのνガンダムより速い辺りスーパーロボットでは当てられない・避けられないのは当たり前ですね。
進行に悪影響を及ぼす致命的なバグがある
これもFの記事で書きましたが、エヴァバグは勿論そのままなので危険性は相変わらずといったところです。加えて育成が進み復活が使えるキャラが出てきたので前述のエヴァバグと組わせてパーツ増殖やユニット変更などバグを利用した新しいものも発見され、またしても歪んだ遊び方が助長される始末です。まあバグはバグなんで問題点であることに変わりないか。
※動画はセガサターン版です。しかしPS版でもできるらしいです。
総括
問題点は多く決して万人には勧められないのがスパロボF完結編ですが、遊び方次第では刺激的な一面を持っていることもまた事実です。そのあたりは省略しましたがいずれ記事にして紹介しようと思います。一番致命的なのはやはり戦闘スキップがなく全体的にテンポが悪いことでしょうがそれでも遊んでみたい人は止めません。以上。